§.野菜について知ろう! §.野菜の作り方を知ろう! §.野菜を使ったレシピ特集 日本野菜ソムリエ協会 会員ID:0800787 |
こちらでは、緑肥に関する豆知識をいくつかご紹介させていただきます。
根や茎、葉の部分に肥料効果がある植物を栽培し、収穫はせずにそのまますき込むことで肥料効果を高めることを「緑肥」と言います。無機質肥料中の窒素肥料の節約に役立つほか、養分の溶脱や土壌の流出を防ぎ、水分の蒸発にも作用します。
熱帯地方や降水量が多い地方に有効とされています。緑肥作物として用いられるマリーゴールドは、根から分泌される「アルファー・テルチェニール」という物質で、地中のネコブセンチュウやネグサレセンチュウを殺虫する働きがあります。
センチュウは「線虫」と書き表すように糸状の虫で、ミミズに似ていますが別の種類です。センチュウにも様々な種類が存在しますが、特に被害が多い2種類を紹介します。「ネコブセンチュウ」は、作物の根に卵を産み付けることで土壌中に急激に増加します。
こうなれば、作物が枯れていくのを見届けるしかありません。「ネグサレセンチュウ」は、口から針を出して根を攻撃していきます。
次第に根は黒く変色し、腐ってしまいます。
○ソルゴー
サツマイモネコブセンチュウを抑制します。ソルゴーが持つ土壌中の栄養を吸収してくれる特性を利用して、作物栽培後に植えることで土壌中の過剰な栄養を吸収してもらいます。刈り取ってハウスの外に持ち出すことで、周囲の環境を汚すことなく土壌をリセットできるのが特徴です。
○ヘイオーツ
大根の大敵と言われているキタネコブセンチュウの非寄主作物で栽培後も抑制します。
初期成育が旺盛なため、雑草との競合に強く栽培しやすいのが特徴です。
○ホワイトクローバー
大気中から窒素を取り入れ成長し、土壌中に窒素を供給してくれるのが特徴です。
また、土壌を耕すので荒れ地の改良に高い効果があります。