§.野菜について知ろう! §.野菜の作り方を知ろう! §.野菜を使ったレシピ特集 日本野菜ソムリエ協会 会員ID:0800787 |
植物を育てるためには、定期的な水遣りや植え替えなどのお世話も重要ですが、土の状態も大きな影響を与えます。
根から水分や養分を吸いあげて成長する植物には、良質な土が必要不可欠です。では良質な土とはどのような土のことをいうのでしょうか。具体的にご説明いたします。
水や肥料を与えたとき、それを保持しておける保水性や保肥性が重要となってきます。また排水性が悪いと、空気があるべき場所に水が溜まってしまい、根が呼吸できなくなり根腐れを起こしてしまいます。保水性や保肥性、排水性のバランスが絶妙に取れている土こそ、良質な土といえます。
当たり前のことではありますが、植物も成長のために酸素が欠かせません。水遣りをすると、重力により水は下の方に流れていくため、それに伴い空気が根まで到達し、供給されることとなります。つまり水が根まで留まることなく到達する土は、良質な土といえるわけです。通気性が悪く水はけが悪いと、上記同様根腐れを起こし、生育も悪くなります。
微生物が多く棲息する土もまた、良質な土といえます。植物に栄養を与えるなど直接的に効果を発揮するわけではありませんが、土に多種多様な微生物が棲息するようになると、団粒構造を育んだり、病害虫を含まない清潔な土になりやすいなど間接的に効果を発揮し、植物の成長のために有益に作用します。