【ウエルカムAT特長】
・多収な全雄系F1品種
・若茎は太くよく揃い、定植後2年目から高い上物率が期待できます。
・アントシアンの発生が少なく、頭部のしまりは良好。
・草勢は強いが、側枝の発生はおとなしく管理しやすい品種。
・全雄系品種で種子着果が極めて少なく、実生苗が雑草化する心配がほとんどありません。
【ウエルカムの特長】
鮮やかな緑色の太茎アスパラガスです。病気に強くて、生育のそろいがよく、たくさんできます。
アスパラガスの生育期間は長いですが、本種は比較的早く収穫できます。
【栽培環境・土づくり】
植えつけ2週間前に、1㎡当たり苦土石灰150gほどを散布して深めに耕します。
1週間前に幅30cm、深さ30cmの溝を掘って、1㎡当たり完熟堆肥3kg、有機配合肥料150gを目安として入れ、土を少し埋め戻します。
うね幅120cm、株間50cmを標準とします。
【タネまき・植えつけ】
タネはまく前に30℃ぐらいの湯に一昼夜浸して吸水させます。
育苗箱などににスジまきし、本葉が3~4枚になったころ、4号(12cm)ポリ鉢に植え替えます。
冬に茎葉が枯れてきたら、地際部から上を完全に切り落とします。翌年の春に畑へ植えつけます。
【管理のポイント】
株が若いうちから無理な収穫をすると、株を衰弱させ、その後の収穫量が減るだけでなく、恐るべき根腐病を誘発する原因となります。
収穫後は風で倒れやすいので、支柱を立て、横にテープを張ります。
【病害虫・生理障害】
根から入るフザリウム菌やさび病などに強い品種です。
欠株や衰弱株の発生が少ないため、長年にわたり安定した収量が得られます。
病気は根腐病、茎枯病、褐斑病などに、害虫はヨトウムシ、ハリガネムシ、ケラなどに注意します。
【収穫・保存・利用】
ポット育苗や暖地の露地まきでは2年目から多少収穫できますが、本格的な収穫をするためには、苗を植えつけた年と2年目は収穫せずに株を十分に生育させておき、3年目から収穫を開始します。
収穫初年である植えつけ3年目の収穫期間は2~3週間を目安とします。
ゆでておひたしにしたり、炒めものにするなど簡単な調理でアスパラガスの風味を楽しむことができます。
