【特長】
1. 耐暑性があり、萎黄病、ワッカ症、ウイルス病、そうか病(コブ症)などの病害に対しても強いです。
2. 外観、肉質とも秋ダイコンに近く、夏用ダイコンとしては品質がすぐれています。
3. 根長36㎝、根径7㎝で曲がりが少なく、尻づまりのよい根形で、そろいがよいです。
4. 草姿は黒葉の立性で栽培しやすいです。 【栽培の要点】
●適作型・温暖地・暖地では8月中旬~9月上旬まき、10中旬~11月中旬どりに適します。暖地の5月まきは、気象条件により、トウ立ち、黒芯症が出る場合があります。・寒冷地では抽だいの心配が少ない7月上旬~7月下旬まき、9月上旬~10月中旬どりに適します。
●施肥土壌は野菜づくりに大きな影響を与えます。とくに、連作をしている圃場では土壌改良が必要です。堆肥の施用により土壌の団粒化を進めますが、十分腐熟させておかないと岐根の原因となります。土壌改良資材「バイテク・バイオエース」は無臭完熟堆肥であり、土壌病害を予防しますので、使用することをおすすめします。苦土石灰や石灰窒素は10a当たり60㎏を全面に施用し、耕起しておきます。土壌pHは6.0~6.5が適性で、石灰の施しすぎによる土壌のアルカリ化に注意します。肥料は10a当たり成分量で窒素7㎏、リン酸10㎏、カリ7㎏を標準とし全面に施します。
●播種マルチ栽培の場合は条間45㎝×株間30㎝、露地栽培の場合は畝幅60㎝×株間25㎝を標準とします。
●管理高温期での発芽から間引きまでの初期生育を順調に進めるためには、保水性が重要です。乾燥は肥効に影響します。また、高温・乾燥条件では、コブ症や赤芯・黒芯症が発症する可能性があります。本品種はこれらの生理障害には比較的強いほうですが、コブ症は生育初期からの、赤芯・黒芯症は生育後期の過度な高温・乾燥には十分留意する必要があります。
●収穫収穫適期を過ぎてもス入りの心配がまったくなく、良質のダイコンが収穫できますが、収穫期を極端に遅らせると各種障害が出やすくなるので注意します。