【特性】
・果実は正円球によく揃い、果重は3本整枝1果収穫で7~8 kg 。
・種無し(三倍体)スイカのなかでも特に食味に優れ、シャリ感に富み、肉質のよく締まった大変美味しいスイカ。
・糖度は12~13度、日持ち性にも優れた品種。
・着果性に優れ、変形果の発生が少ない品種。また、空洞果の発生が少ないため、カット売り用の品種としても有望。
【栽培方法】
○三倍体スイカですので、発芽のための床土温度は普通種よりもやや高めに設定します。良好な発芽を促すには設定温度を30 ~ 32℃とすることで発芽が安定します。
○着果には花粉用(普通、二倍体)品種が必要です。虫媒交配では本品種を2に対して花粉用に普通品種を1の割合で混植します。花粉用には、外観で三倍体品種との区別が可能な品種が適します。※黒皮品種の「くろあま」などが区別しやすくお勧めです。
○3本1果収穫、あるいは4本2果収穫の栽培に適します。着果位置は子づるの第18 ~ 20 節(3番花)を目標とします。
【作型】
【栽培上の注意点】
○草勢が強く、側枝の発生が旺盛な品種です。子づるから発生した側枝は着果節までは全て摘除し、その後は草勢をみながら放任あるいは摘除とします。
○生育期間を通して草勢をややおとなしめに管理することで、着果不良や変形果の発生が抑えられます。着果後は順調な玉肥大を促すため、急激な草勢変動のもととなる、過潅水や極端な潅水制限は避けてください。
○熟期は7月収穫で48~50日が目安ですが、気候や栽培条件により前後しますので、熟期判定には必ず試し切りを行ってください。
○果実成熟の緩慢な作型では、着色シイナ(茶色のタネ)が発生する率が高くなるため、作型の選定には注意してください。種無しとしての品質を重視される場合、7月以降の収穫を推奨します。