サツマイモ高系14号紅あずまは九州農業試験場(鹿児島県指宿市)において、「関東859」に「コガネセンガン」を交配し、農業研究センター(千葉県四街道市)にて選抜、育成された固定品種で、1985年に品種登録されました。
西の高系14号に対し東のベニアズマと言われるように、ベニアズマは茨城県や千葉県など主に関東で多く作られています。
【特長】
紅あずまは東日本では人気の品種です。
皮の色は少し紫がかった濃い赤色で、果肉の色が黄色く粉質で、繊維質が少なく、蒸したり焼くとホクホクとネットリの中間タイプのサツマイモです。
●焼き芋にした時は、果肉の色が黄色く、甘味もあります。
●収穫時期は、早いところで8月下旬頃からはじまり、10月に入って最盛期となり11月中旬頃までとなります。
●2ヶ月ほど貯蔵したほうがデンプンが糖質に変わり甘みが出て美味しくなるので、食べ頃の旬は12月から2月ごろまでとなります。
■取扱い品種は「SA-9」の切苗のみとなります
【ウイルスフリー苗の効果】
作物にウイルスが侵入することで葉にモザイク、萎縮が発生し光合成能力を弱め、収量の低下を招くことにつながります。
ウイルスフリー苗はウイルスを除去することにより、作物の持つ本来の能力を引き出し、秀品率の高さ、収量増につながります。
ただし、ウイルス病に抵抗力があるわけでなく、一般ほ場で栽培することにより、アブラムシ等ウイルスを媒介する害虫によりウイルスに再感染し、作物、品種により効果の差はあるものの、年を経るごとにその効果は確実に薄れて行きます。
★サツマイモ(サツマイモ斑紋モザイクウイルス)
1. 帯状粗皮症(イモに帯状の退色したしわが入る症状)および退色症がなくなり表皮がきれいになり、紅色が濃く、鮮やかになります。
2. イモの肥大が良くなり、収量が20~30%アップします。
3. イモが短めになり、曲がりが少なく、形状が安定し秀品率がアップします。
4. 貯蔵性が良くなります。
※カネコ種苗(株)資料より