まいたけ菌糸を培養した「榾木」を購入することにより、ご家庭の庭先やベランダで手軽に本物のまいたけを栽培することが可能です。ご家庭での栽培は自然温度条件下での栽培となることから、きのこのシーズンである秋だけの年1回発生となりますが、3~5年間の長期に渡り発生を楽しむことが出来ます。栽培手順は、以下の通りです。
1、栽培に必要な資材
・まいたけ榾木
・野菜コンテナ(メッシュ状で水切れのするもの)
・鹿沼土、腐葉土、赤玉土(中粒)


※まいたけ榾木は、菌糸の特性で表面が部分的に赤褐色となっておりますが、異常ではありません。
※コンテナ、鹿沼土等の資材は、ホームセンター等でご購入ください。
2、榾木の埋め込み準備
・コンテナの底に赤玉土を2~3cmの厚さに敷き詰めます。
・赤玉土を入れた後、散水し、表面を平します。
・まいたけの榾木をビニール袋から取り出します。
・まいたけの榾木を密着させるようにして、コンテナ内に並べます。

※榾木は乾燥防止のため、必ずコンテナの壁面から離すように並べてください。
3、榾木の埋め込み
・赤玉土を榾木の表面付近(頂部から1~2cm下)まで入れます。
・鹿沼土を榾木の上面が見えなくなる(頂部から2~3cmの高さ)まで入れます。
・この段階で、一度充分な散水を行います。
4、覆土処理
・腐葉土を表面に3cm程度の高さに敷き詰めます。
・最後に、腐葉土の上から再度充分な散水を行ってください。

※きのこが発生する前の8月下旬頃に、腐葉土表面へ更に落ち葉を敷くことで、泥跳ねによるきのこの汚れが防止できます。
5、発生管理
・まいたけの原基(きのこの芽)が形成される8月下旬頃になったら、直射日光を避け、毎夕に充分な散水を行ってください。
・きのこの発生を確認後は、きのこへの直接の散水は控えてください。
・傘が充分に大きく生長し、傘裏に管孔(胞子飛散のための小さな穴)が形成される頃になったら収穫してください。
■栽培のポイント
・埋め込み栽培と異なり、コンテナで栽培する場合には、乾燥を防止するための散水管理が特に重要となります。表面の腐葉土が乾いたら、適宜散水を行ってください。
・8月下旬以降は、きのこの発生に備えて埋め込みコンテナへの直射日光を避けるように管理して下さい(寒冷紗等による日除けの実施)。
・きのこの収穫後のコンテナは、従来の散水管理に戻し、榾木が乾かないように管理を継続することで、3~5年間の発生が可能です。
※ コンテナを使用せずに庭先等への埋め込みで栽培を行う場合には、下記を参考にしてみてください。
①、埋め込み
・赤褐色に着色した完熟榾木を袋より取り出し、水はけ良好で暖かく、若干乾燥気味な場所を選定して埋め込みを行う。
・埋め込み方法は単体、あるいは数体の榾木をまとめて横にして埋め込む。(縦埋めも可能であるが、初年度発生が少ない傾向にある)
・覆土は2~3cmとし、更に上面を落ち葉等で被覆する。(砂土、粘土の覆土は避ける)
・梅雨明け後の7月下旬までには埋め込みを完了する。(埋め込み後は原基形成を確認するまで、日除けは不要)
・埋め込み作業は、まいたけが自然発生する1ヶ月前までには終了させる。
※榾木の埋め込みの際には、両木口面の上乗せ培地に蔓延した菌床をそのまま埋め込むようにする。
※菌糸蔓延の不良な原木は、翌年の6月以降の埋め込みとする。(完熟榾木状態での埋め込みがポイント)
②、発生
・9月中旬頃より発生を開始する。(地域により発生時期は異なる)
・最低気温が15℃を下回るようになったら、夕方散水を行い、地温の低下と保湿を図る。
・原基の形成を確認後は、寒冷紗等による日除けと雨除けを設置し、きのこへの直接散水は控える。
・原基形成確認後、2週間程度できのこの収穫が可能となる。
・菌傘が大きく生長し、裏面に管孔が形成されるようになる前に収穫する。
③、発生終了後の管理
・寒冷紗等の日除けを取り外し、露出榾木の覆土補修を行う。・きのこ収穫後の残骸を処理し、害菌感染の榾木は掘り起こして処分する。(消石灰を散布して埋め戻す)
・発生年数は、榾木の太さによっても異なるが、4~6年間は発生可能である。